2018年 10月 7日
やはあ、エンジェルメーカーですよん。
今月はこのくらい描いたのよん。
右側のコマね。
いやあ、相変わらず寡筆だねえ、あははは・は・・・・。
さて、なんか「この人は元々うまい人なのか」という人がいたような気がするので、僕は一度もうまいなんて思った事ないし、未だ到底プロなんて無いレベルだと思うから「虎の穴」なんて企画して研鑽を志している訳なんけど、そういえばそれ以前の修業はどうだったのか今回は書いてみる事にしたよん。
だいたいそもそも僕は絵の才能なんて無かったというか、小学校の写生大会で小学校低学年で一度「佳作」入選したくらいで、その時も朝礼で名前を呼ばれたけど聞き間違いかと思って前に出なかった程度の人です。
そういえば小学校の友人に中央の東京都まで入選が行った人がいたけど、その人は小学生ですでに団地を平面では無くて三点パースかな、角から斜めに立体的に描いた様な人で、放課後も友達と遊ぶより一人絵を描いていたほうが幸せだし、誕生日にルノアールの画集を買ってもらって喜んでるような人だった。
そういう人を「才能のある人」と言うんだろうね。
その人に僕は「君は絵の才能はないね」って言われたしね、ははは。
まあスタートラインはその程度の人です。
どれだけ修業したかはこれだけです。

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B4の落書き帳、数えたら 82冊だった。
1冊 40枚くらいで、半分くらいは裏表描いてたから、ザッとで 4800ページかな、ほとんどデッサンとか落書きの絵の練習です。
マンガ家を目指すならあるいはこれは無駄かもしれなくて、ほんとはそんな事よりコマ割ってマンガ描いた方が良いという事はあるんじゃないかとは思うのね。
逆に作家論的に言うと面白いマンガの共通項は「絵がうまい」という事だと思うので、もちろんストーリーが面白くなければダメなんだけど、面白いお話を描くのにもまず表現力と言うか技術力がいるので、これはどんな事でもそうなんだけど、まず自由自在に創れるだけの技術力が高いと面白いものが作れるというのは共通してると思う。
例えばマンガなら手塚治虫でも高橋留美子でも鳥山明でもそもそも「絵がうまい」という事はあると思うのよ。
例えばゲームならドラクエはなぜ面白いのか、という要素の一つにプログラマーがPCゲーム黎明期にドアドアという作品を作った天才と言われたプログラマーだった訳で、6以降のドラクエが面白くないのは、あるいはその人がプログラムをやっていなかったからだとも考えられたりするよね。
例えば宮崎駿も、前世が日本の明治時代の名の残ってる西洋画家だったらしくて、それであの色彩とか絵画かとも見える画力、ラピュタの庭園とか非常に絵画的に優れてると思うけど、元々は前世に画家として活躍してたからだと言われると、ああ、あの草花の明るい色彩もそうなのか、と。
まあ要するに世の中何か創ろうと思うと、まず基礎技術というのがどれだけあるか、というのが必要になってくると思うので、僕みたいに才能の無い人はマンガ描く以前に絵を描く技術を上げないとどうしようも無かった、という事じゃないかとね。
これの最初の 1枚目はこんな感じだね。
う~ん今から見ると想像以上だよね、これでこの時 21才だから今から思うとやっぱり無謀だったかな。
だからまずデッサンから練習して
4ヶ月目
1年後、17冊目
この頃は雑誌などの写真を延々と模写してた、それ以上にマンガ絵のキャラも描いてたけどまだ見るに耐えないレベルだった。
2年後、31冊目
このくらいで写真模写に慣れてきた感じ、マンガ絵もまだ頭身のバランスが悪いとは言え全身を描け始めてる。
2年後、35冊目
このくらいからマンガのキャラも整ってきて、今の 5頭身キャラのフォーマットに収斂してきたかな。
メルフィちゃん初典、43冊目、3年半くらい
このくらいの時期にヘカテやイオナといったキャラを作ってる、と言う事はこれくらいの時に人体が描けるようになってきたという事だろうね。
47冊目、4年半くらい
絵の練習としてはこのくらいがピークみたいで、50冊で一旦区切っていて(’94年9月~’99年12月まで)以降は一生懸命マンガ描こうとしてたみたい。
だからデッサン的にというか絵のうまさそのものは、ここからそんなに変わって無い感じはするね。
段々デッサンには関心が無くなるというか、後 30冊くらいだけど、そういう練習よりはデジタル絵とかホームページとかそういうのと格闘していたのかな。
そして 2009年で断絶してる。
そんな訳なので、まあとりえあえずマンガになるかなというレベルになるまで 5年程かな、まあその頃でも今でも十分とは言えないけど。
つまり、このくらいの基礎技術のレベルは少なくとも 20才前に終えておかないとね、20才から修業から始めるというのじゃ遅いんだよね(長期戦を想定するなら何歳からでも OK)若い人は 20才前から意識して準備した方がよいと思うね。
じゃまた。